グリストラップの詰まりを根本から解決するために欠かせないのが、高圧洗浄機による配管清掃です。この作業に伴う料金が他の清掃作業に比べて高く設定されているのには、それ相応の理由があります。まず、使用される機材そのものが非常に高価であり、強力なポンプと特殊なホース、そして油脂を効率よく削ぎ落とすための多機能ノズルが必要です。作業員はこれらの機材を自在に操り、複雑に折れ曲がった厨房の排水管の中を、目視できない状態で清掃していきます。詰まりの箇所にノズルが到達した瞬間の手応えや、水の跳ね返り具合から管内部の状況を読み取る技術は、一朝一夕に身に付くものではありません。この熟練の技術に対する対価が、料金の大きな部分を占めています。また、洗浄に使用する水の量や、その後の汚水回収の手間もコストに含まれます。高圧で洗浄すればするほど、剥がれ落ちた油脂の塊が下流に流れて別の詰まりを引き起こすリスクがあるため、下流側からも同時に吸引作業を行う「ダブル洗浄」を採用する現場もあり、その場合はさらに料金が加算されます。しかし、ここで費用を惜しんで中途半端な清掃で終わらせてしまうと、残った油脂が核となってすぐにまた汚れが蓄積され、結局短いスパンで何度も業者を呼ぶことになり、結果的に支出が増えてしまいます。一回の作業料金が高く感じられたとしても、それが配管を新品同様の通りにまで復元するものであれば、長期的には非常に優れたコストパフォーマンスを発揮します。業者に見積もりを依頼する際は、単に「詰まりを抜く」だけでなく「配管の汚れを何割程度除去できるのか」という点まで踏み込んで確認することをお勧めします。プロの技術に裏打ちされた適正な料金を支払うことで、厨房の排水トラブルという大きなストレスから長期間にわたって解放されるメリットは計り知れません。現場の状況を正しく把握し、適切な作業を提案してくれる業者を選ぶことが、結果として最も無駄のない支出に繋がるのです。