浴槽を交換したいけれど、工事の間お風呂に入れなくなるのは困る、と心配される方は多いでしょう。工事の具体的な流れと、必要となる日数の目安を事前に知っておけば、安心して計画を立てることができます。まず、工事期間は浴室の種類によって大きく異なります。現在のお風呂が「ユニットバス」の場合、浴槽単体の交換であれば、作業は比較的スムーズに進みます。工事は一日で完了することがほとんどで、早ければ半日で終わるケースもあります。一方で、壁や床がタイル張りの「在来工法」の浴室の場合、工事はより複雑になります。浴槽の周りのタイルやコンクリートを解体し、新しい浴槽を設置した後に防水処理やタイルの補修などが必要になるため、工期は三日から五日程度かかるのが一般的です。工事の基本的な流れとしては、まず初日に、浴室や脱衣所、搬入経路が汚れないように、シートなどでしっかりと養生をします。その後、古い浴槽の解体と撤去作業が行われます。在来工法の場合は、この解体作業に時間がかかることがあります。二日目以降で、新しい浴槽の設置と、給排水管の接続、防水工事などが行われます。最終日に、コーキング処理などの仕上げ作業を行い、水漏れがないか、設備が正常に作動するかを厳密にチェックして、お客様に引き渡しとなります。工事期間中は、当然ながら自宅のお風呂は使用できません。その間の入浴をどうするか、近所の銭湯やスポーツジムのシャワーなどを事前に調べておくと安心です。事前に工事の全体像を把握し、心の準備をしておくことが、スムーズな浴槽交換の鍵となります。