トイレ配管水漏れを発見!まず実行すべき初動対応
ある日突然、トイレの床に水たまりができているのを発見した時、冷静でいられる人は少ないでしょう。しかし、パニックに陥って何もできずにいると、被害は刻一刻と拡大してしまいます。トイレの配管からの水漏れという緊急事態に遭遇した際に、被害を最小限に抑えるための正しい初動対応を知っておくことは非常に重要です。まず、何よりも先に行うべきは、水の供給を断つことです。トイレ室内、タンクの横や床から出ている給水管に、ハンドル式またはマイナスドライバーで回すタイプの「止水栓」があるはずです。これを時計回りに回して、しっかりと閉めましょう。これで、少なくとも新たな水漏れは止まります。もし止水栓が固くて回らない、あるいはどこにあるか分からない場合は、無理をせず、家全体の水道の元栓を閉めるのが確実です。次に、床に広がった水を、雑巾やバスタオルなどでできる限り拭き取ります。水分を放置すると、床材を傷めたり、カビの発生原因になったりするだけでなく、集合住宅の場合は階下の住戸へ漏水する二次被害を引き起こす可能性があります。応急処置として、水漏れしている配管の下にバケツや洗面器を置くのも有効です。これらの初期対応を済ませたら、決して自分で原因を特定して修理しようとはせず、速やかにプロの水道修理業者に連絡してください。トイレの配管水漏れの原因は多岐にわたり、素人判断での修理は、かえって状況を悪化させる危険性が高いからです。落ち着いて手順を踏むこと。それが、この厄介なトラブルからあなたの家と財産を守るための、最も賢明な第一歩なのです。